風邪に負けない体へ。お風呂で始める「温活」習慣

風邪に負けない体へ。お風呂で始める「温活」習慣

「今日もお風呂、面倒だなあ……」 忙しい毎日、シャワーでサッと済ませたくなる日もあると思います。

実はお風呂の湯船に浸かることは、私たち大人の疲れを癒やすだけでなく、子供の「免疫力」を育て、病気に負けない体を作るための、一番身近で強力な習慣なんです。

今回は、お風呂で温まることがなぜ体に良いのかまとめました。

「温活(おんかつ)」って?

最近よく耳にする「温活(おんかつ)」という言葉。 これは、低くなりがちな基礎体温を、日々の習慣で適正な温度まで上げる活動のことです。

近年は、昔に比べて、平熱が低い「低体温」の人が増えているのだそう。70年前の平均体温より、約1℃も低い「35.8~36.2度ぐらいの人が多い」というデータもあります。( 東京ガス ウチコト)

さらに現代の子供たちは、エアコンの効いた室内で過ごすことが多く、運動不足気味なこともあり、「低体温」の子が増えていると言われています。


「体温アップ」が元気のカギ!

体温が1℃下がると、免疫力は30%も下がるといわれるほど、体温と健康は密接な関係にあります。
私たちの体を守ってくれる免疫細胞は、体温が高い状態の方が活発に働くとされています。

湯船に浸かって体を温めることで、血流が良くなり、免疫細胞が全身を巡りやすくなるそうです。
さらに、適度な熱ストレスが加わることで「ヒートショックプロテイン」という、傷んだ細胞を修復するタンパク質が増えることも期待できるのだとか。(大塚製薬)

つまり、毎日のお風呂は、体を内側からメンテナンスする時間
「あったかいね〜」と肩まで浸かるだけで、お子さんの体の中で「戦う力」がチャージされているのです。

「リラックス」が最大の免疫ケア

実は、ストレスも免疫力の大敵です。
子供も、保育園や学校、習い事など、小さな体で日々たくさんの刺激と戦っています。

お風呂の「浮力」は、重力から解放されて筋肉の緊張をほぐしてくれます。
そして何より、大好きなお父さん・お母さんと肌が触れ合う「スキンシップ」。 肌と肌が触れ合うと、「オキシトシン」という幸せホルモンが分泌され、ストレスを軽減し、安心感を与えてくれます。

親子でニコニコお話しながらリラックスすること。これが自律神経を整え、結果として病気を寄せ付けない元気な心と体を作ります。

効果を高める「40℃・10分」のルール

では、熱ければ熱いほど良いのでしょうか? 実はそうではありません。 医学的に推奨されている「免疫ケア」に最適なお風呂の入り方があります。

  • 温度は「40℃」くらい
    • 熱すぎるお湯(42℃以上)は交感神経を刺激してしまい、逆に体が戦闘モードになってリラックスできません。
    • 子供にとっても「ちょっとぬるいかな?」と感じる40℃程度が、副交感神経を優位にし、良質な睡眠にもつながります。
  • 時間は「10〜15分」
    • 長風呂しすぎてのぼせてしまっては逆効果。額にうっすら汗をかく程度で十分効果があります。

まとめ:お風呂はいちばん身近な「温活」

毎日のお風呂時間は、ただ体を洗うだけの作業ではありません。
温かいお湯につかることで、今日の疲れを流し、明日の元気を蓄えることもできる場所です。

風邪や感染症などが流行する季節。
まずは毎日のお風呂で「基礎体力」を底上げしていきましょう。
今夜も、親子で「いい湯だな」と、ぽかぽか温まってくださいね。


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