子どもがちょっと風邪をひいたとき、お風呂に入れていいか迷いますよね。
昔は「風邪ならお風呂はNG」と言われたこともありますが、最近では医学的・家庭的な見直しも進んでいます。
「必ずダメ」ではなく、「子どもの様子・お風呂の条件」を見て判断するのが大切です。
ここではメリット・リスク、判断基準、注意点などを整理しました。
もくじ
メリット — 元気なら“清潔&リラックス”に
- 清潔を保てる
熱があって汗をかいたり鼻水・咳で汚れやすくなったりする時、体を洗って清潔にすることで肌トラブルのリスクを減らせます。
特に乳幼児は汗っかきで湿疹なども出やすいため、お風呂でしっかり洗ってあげるのは有効です。 (マイナビ子育て) - リラックスと快眠につながる場合も
ぬるめのお湯に短時間つかることで血行が良くなり、リラックス効果や心地よい眠りにつながる可能性があります。
湿気によって鼻や喉の通りが楽になることも。 (講談社コクリコ) - 体調観察のチャンス
お風呂は全身を見る機会。発疹・皮膚の赤み・肌荒れなど、普段は気づきにくい変化に気づきやすくなります。
リスク・デメリット — 無理すると悪化の恐れも
- 体力消耗・のぼせ・脱水
お風呂は思ったより体力を使います。
とくに発熱中やぐったりしているときに湯船につかると、体温や脈拍が上がり、さらに体力を奪われる可能性があります。 (キッズドクター) - 湯温・湿気で呼吸器やだるさを悪化させることも
熱い湯や長湯は、せき・鼻水・喉の痛みのある子どもには刺激が強すぎることがあります。
さらに、汗をかいたまま放置すると体が冷え、風邪が長引くことも。 (山陰中央新報) - 他の家族への感染リスク(ウイルス性疾患時)
たとえばインフルエンザやRSウイルスなどの感染症の場合、湯船・浴室で家族にうつすリスクがあります。この場合は慎重に考えるべき。 (キッズドクター)
判断の基準 — いつならおふろOK?
医師など多くの専門家の意見で共通するのは、以下のような“子どもの様子と環境”です。
| ✅条件 | ✙補足 |
|---|---|
| 元気があり、機嫌が大きく崩れていない | 食欲や水分摂取、意識が比較的安定しているか |
| 湯温が高すぎず、短時間で済ませられる | 熱めの湯や長湯は避ける(ぬるめ・5〜10分ほど) |
| 脱水や強いだるさ、下痢・嘔吐がない | 特にウイルス性の症状があるときは要注意 |
| 体の清潔を整えたい or 鼻・のどの不快感を和らげたい目的 | 汗や汚れを落としたり、湿気で呼吸を楽にしたいときは有効 |
逆に、熱(たとえば38℃以上)、強いだるさ、下痢・嘔吐、強い咳・呼吸困難、脱水傾向などがあるときは、お風呂は避けたほうが安全です。 (キッズドクター)
お風呂に入れたほうがいいシーン
- 汗をたくさんかいて肌がベタついているとき
- 鼻水や咳で汚れ、肌の清潔を保ちたいとき
- 眠れず、リラックスさせてあげたいとき
- 湿気で鼻やのどを少し楽にしてあげたいとき
ただし、無理は禁物。“その子の様子”を最優先に。
お風呂に入れないときの対処法
お風呂を控えるときも、清潔・快適さを保つ方法はあります。
- ぬるめのタオルやガーゼで体を拭く — 汗や汚れを落とすだけでもかなり清潔を保てます。(マイナビ子育て)
- 着替えや寝具をこまめに替える — 汗をかきやすいときは、衣類や布団の交換で肌を守る。
- 水分補給と休息を最優先 — 入浴をあきらめたときほど、脱水防止や暖かさに気をつかう。
その他の注意点
- 湯温はぬるめ、湯冷め対策を忘れずに
お風呂後は髪を早く乾かし、暖かい部屋で休ませて。 - 家族とも相談を
ウイルス性の病気(インフルエンザなど)のときは、湯船や浴室の消毒、浴槽を最後、別に入るなど配慮を。 (キッズドクター) - 様子を見ながら柔軟に対応
元気そうでも、途中で機嫌が悪くなったら即切り上げ。子どもの声や表情をしっかり観察。
まとめ:子どもの様子と環境で判断しよう
子どもが風邪のとき、お風呂は「絶対ダメ」「絶対OK」ではなく、子どもの様子と環境で判断する柔軟さが大事です。
元気で、食事や水分が摂れていれば、ぬるめのお湯で短時間なら“清潔とリラックス”に役立つことも多いです。
逆に、だるさ・高熱・脱水などがあるときは無理せず、“拭くだけ入浴”や“休息”を優先してください。
子どもの風邪の時も、小さな変化に気を付けてお風呂も味方につけられるといいですね。
参考サイトまとめ

