子どもが風邪のとき、お風呂は入っていい?

子どもが風邪のとき、お風呂は入っていい?

2025年11月30日

子どもがちょっと風邪をひいたとき、お風呂に入れていいか迷いますよね。
昔は「風邪ならお風呂はNG」と言われたこともありますが、最近では医学的・家庭的な見直しも進んでいます。
「必ずダメ」ではなく、「子どもの様子・お風呂の条件」を見て判断するのが大切です。

ここではメリット・リスク、判断基準、注意点などを整理しました。


メリット — 元気なら“清潔&リラックス”に

  • 清潔を保てる
    熱があって汗をかいたり鼻水・咳で汚れやすくなったりする時、体を洗って清潔にすることで肌トラブルのリスクを減らせます。
    特に乳幼児は汗っかきで湿疹なども出やすいため、お風呂でしっかり洗ってあげるのは有効です。 (マイナビ子育て)
  • リラックスと快眠につながる場合も
    ぬるめのお湯に短時間つかることで血行が良くなり、リラックス効果や心地よい眠りにつながる可能性があります。
    湿気によって鼻や喉の通りが楽になることも。 (講談社コクリコ)
  • 体調観察のチャンス
    お風呂は全身を見る機会。発疹・皮膚の赤み・肌荒れなど、普段は気づきにくい変化に気づきやすくなります。

リスク・デメリット — 無理すると悪化の恐れも

  • 体力消耗・のぼせ・脱水
     お風呂は思ったより体力を使います。
    とくに発熱中やぐったりしているときに湯船につかると、体温や脈拍が上がり、さらに体力を奪われる可能性があります。 (キッズドクター)
  • 湯温・湿気で呼吸器やだるさを悪化させることも
    熱い湯や長湯は、せき・鼻水・喉の痛みのある子どもには刺激が強すぎることがあります。
    さらに、汗をかいたまま放置すると体が冷え、風邪が長引くことも。 (山陰中央新報)
  • 他の家族への感染リスク(ウイルス性疾患時)
    たとえばインフルエンザやRSウイルスなどの感染症の場合、湯船・浴室で家族にうつすリスクがあります。この場合は慎重に考えるべき。 (キッズドクター)

判断の基準 — いつならおふろOK?

医師など多くの専門家の意見で共通するのは、以下のような“子どもの様子と環境”です。

✅条件✙補足
元気があり、機嫌が大きく崩れていない食欲や水分摂取、意識が比較的安定しているか
湯温が高すぎず、短時間で済ませられる熱めの湯や長湯は避ける(ぬるめ・5〜10分ほど)
脱水や強いだるさ、下痢・嘔吐がない特にウイルス性の症状があるときは要注意
体の清潔を整えたい or 鼻・のどの不快感を和らげたい目的汗や汚れを落としたり、湿気で呼吸を楽にしたいときは有効

逆に、熱(たとえば38℃以上)、強いだるさ、下痢・嘔吐、強い咳・呼吸困難、脱水傾向などがあるときは、お風呂は避けたほうが安全です。 (キッズドクター)


お風呂に入れたほうがいいシーン

  • 汗をたくさんかいて肌がベタついているとき
  • 鼻水や咳で汚れ、肌の清潔を保ちたいとき
  • 眠れず、リラックスさせてあげたいとき
  • 湿気で鼻やのどを少し楽にしてあげたいとき

ただし、無理は禁物。“その子の様子”を最優先に。


お風呂に入れないときの対処法

お風呂を控えるときも、清潔・快適さを保つ方法はあります。

  • ぬるめのタオルやガーゼで体を拭く — 汗や汚れを落とすだけでもかなり清潔を保てます。(マイナビ子育て)
  • 着替えや寝具をこまめに替える — 汗をかきやすいときは、衣類や布団の交換で肌を守る。
  • 水分補給と休息を最優先 — 入浴をあきらめたときほど、脱水防止や暖かさに気をつかう。

その他の注意点

  • 湯温はぬるめ、湯冷め対策を忘れずに
     お風呂後は髪を早く乾かし、暖かい部屋で休ませて。
  • 家族とも相談を
     ウイルス性の病気(インフルエンザなど)のときは、湯船や浴室の消毒、浴槽を最後、別に入るなど配慮を。 (キッズドクター)
  • 様子を見ながら柔軟に対応
     元気そうでも、途中で機嫌が悪くなったら即切り上げ。子どもの声や表情をしっかり観察。

まとめ:子どもの様子と環境で判断しよう

子どもが風邪のとき、お風呂は「絶対ダメ」「絶対OK」ではなく、子どもの様子と環境で判断する柔軟さが大事です。
元気で、食事や水分が摂れていれば、ぬるめのお湯で短時間なら“清潔とリラックス”に役立つことも多いです。
逆に、だるさ・高熱・脱水などがあるときは無理せず、“拭くだけ入浴”や“休息”を優先してください。

子どもの風邪の時も、小さな変化に気を付けてお風呂も味方につけられるといいですね。


参考サイトまとめ