寒さが厳しくなる季節、温かい湯船に浸かる瞬間は、本当に幸せなひとときですよね。
でも、この冬のお風呂タイムには、実はちょっとした危険が潜んでいます。それが「ヒートショック」です。
ヒートショックは主に高齢者の方に注意が必要とされていますが、極端な温度差は小さな子供の体にも大きな負担をかけます。
寒い季節の子どもの「お風呂イヤイヤ」も、温度差のストレスを感じているのかも。
「寒い!」と感じる瞬間を減らす、ちょっとした工夫を紹介します。
ヒートショックって?
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、体に負担がかかる現象です。
特に冬の入浴の前後で起こりやすく、暖かいリビングから寒い脱衣所に移動し、服を脱ぐ。そして、熱いお湯に急に浸かる。この一連の動作で、血管が急激に収縮したり拡張したりを繰り返すため、めまいや意識障害を引き起こす原因となります。
特に冬場は、消費者庁も入浴中の事故への注意を呼びかけています。親子で安心して入浴を楽しむために、環境を整えましょう。
「脱衣所」と「浴室」の温度差をなくす工夫
ヒートショック対策で最も大切なのは、体温の変化を緩やかにすることです。特に「寒い」と感じる場所を温める工夫をしましょう。
🛀 浴室をぽかぽかにする工夫
- シャワーの蒸気を活用: 入浴の10分くらい前に、浴槽のフタを開けたり、熱めのお湯(42℃くらい)をシャワーで数分間流したりして、浴室内に蒸気を充満させます。
- 追い焚き機能を活用: 浴槽の温度を保ちつつ、浴室全体を温めることができます。
👕 脱衣所を冷やさない工夫
- 暖房器具の活用: 脱衣所に小さなセラミックヒーターなどを置いて、着替えの際に寒くないように温めておきましょう。お子さんが裸になる時間を快適にしてあげられます。
- お風呂のフタを少し開ける: 浴室のドアを少しだけ開けておき、お風呂の温かい空気を脱衣所へ流すだけでも効果があります(ただし、浴室内が寒い場合は逆効果)。
3. 子どもと一緒に安全習慣
体が小さいお子さんは、熱すぎるお湯に浸かることで体温が上がりすぎる(のぼせる)リスクも高まります。お風呂で遊びながら、安全な入浴習慣を身につけましょう。
- 温度は「40℃」を目安に
- 熱めのお湯(42℃以上)は交感神経を刺激し、心臓に負担をかけます。日本健康開発財団なども推奨する、ゆったりとリラックスできる40℃程度のぬるめのお湯がおすすめです。
- 「かけ湯」を遊びに取り入れる
- いきなり湯船に入るのではなく、手足にゆっくりお湯をかける「かけ湯」を習慣に。
- お子さんには「お山に雨を降らせるよ!」「ゆっくりお湯と仲良ししようね」と遊びながら伝えれば、自然に身につきます。
- 入浴前後の水分補給
- 入浴中は汗をかき、脱水気味になると血圧が変動しやすくなります。
- 入浴前後に温かい白湯や常温のお茶を飲む習慣をつけましょう。
まとめ:温度差を減らして快適なお風呂タイムに
冬のお風呂は、ちょっとした温度への配慮をするだけで、ぐっと快適になります。
「お風呂場寒いからイヤだなぁ」をなくせば、子どもの入浴しぶりもスムーズに。
今夜から、ぜひ「浴室&脱衣所もぽかぽか習慣」を取り入れてみてくださいね。
参考ページまとめ

